出張時に「民泊」は「ビジネスホテル」の代わりになるのか?
2019.08.09
2018年6月に住宅宿泊事業法がスタートして、1年ちょっとが経過しました。
住宅宿泊事業法が始める前後に大きな問題となっていた「ヤミ民泊」問題も以前よりは話題に登ることが少なくなっています。
日本全国で2019年4月・5月の2ヶ月間で30万日以上が民泊で利用されています。
インバウンドに、旅行に、利用が広がっています。
僕らも名古屋・東京で民泊の管理を行っていますが、メインターゲットはインバウンドを想定していました。
運用を開始して数ヶ月経過しましたが、20%くらいの割合で「日本人」で「1名利用」なおかつ「数日利用」という方が利用いただいています。
利用目的を伺ったところ「出張」でした。
民泊で出張?
民泊の代表的なサイトは「Airbnb」です。
旅行目的のイメージが強い民泊ですが、実はAirbnbの中には「出張対応」フィルターというものがあり、一定の条件をクリアしたものがAirbnbからの「出張にオススメ!」というお墨付きがもらえます。
その条件というのが、
- 出張対応のアメニティ(トイレットペーパー、石鹸、シャンプー、タオル、シーツ、枕など)
- セルフチェックイン(キーボックス、テンキー、スマートロック、フロントの鍵渡しなど)
- WiFi
- テレビ
- アイロン
- ドライヤー
- ハンガー
- PCが使えるワークスペース
- 一酸化炭素検知器
- 煙感知器
などの設備に加え、レビューや返答率にも基準があります。
こういったガイドラインをAirbnbが決めているということで、「出張ニーズ」の取り込みをAirbnbが行いたいという意思が見えます。
じゃ、一度、出張時に使ってみよう。
実際に出張時にAirbnbを使ってみようということで使ってみました。
出張で利用する上でもちろん上記のアメニティや設備も必要ですが、なんと言っても出張時の宿泊先として使用するために必須条件は「領収書」。
きちんと領収書がでるかですが、きちんとAirbnb上でPDFで出力できました。
実際に下記の領収書(もちろん黒塗りにしています。)が出力されましたので、安心して出張時の宿泊先の一つとして検討できます。
実は今回の東京出張で宿泊先の手配は「あえて」前日に行いました。
前日ですと、23区内のホテルは本当に空いていません。
インバウンドの盛り上がりもあり、ホテルの空室率というのは本当に低くなっているため、なかなか取れません。
お!安いの空いてる!と思っても、カプセルホテルなどのタイプばかりです。
前日に急遽出張になったという体で、民泊予約をしてみてどんなストレスがあるかを身を以て感じたかったからです。
出張で民泊を使ってみた感想まとめ
結果として、今回Airbnbで宿泊先を探しましたが、感じたことをまとめます。
- 余裕で宿泊先が探せる。しかも、選択肢としてはかなり沢山ある。
- ホテルよりも、価格のばらつきが大きいので、安いものを探そうと思えば結構出てくる。
- 「まるまる貸し切り」「個室」「シェアルーム」をしっかり確認しないと他のゲストと共有部分のある部屋を取りかねないので注意。(「まるまる貸し切り」を選びましょう。)
- 予約自体は非常にスムーズ(事前に金額もはっきりしている)
- その後の手続(民泊ホストとのやり取り)はAirbnbサイト(アプリ)上でチャット形式で行う必要があるので、一般的なホテルのOTAサイトよりは手間がかかる。
- 今回利用したところは清潔感もあり、手続きについてもスムーズに進んだため、特にストレスは感じなかった。
- ホテルは基本的に駅前一等地にあることが多いが、民泊はそこから外れたところにあることが多いので、そのあたり事前に確認する必要がある。今回の場所は事前に把握していたところよりも少し遠かった。
総じて、大きく不満の無い宿泊となりました。
これから、出張時の宿泊先の選択肢の一つとして、「民泊」はありです。
ということで、東京出張の際には私たちの管理する民泊施設も検討してください!(本音)