今だからできる民泊の使い方

2020.04.15

現在、民泊の市場はほぼ動いていません。

 

それはAirbnbのインプレッション数を見ても明らかです。

 

 

これは僕らの展開しているあるエリアにおいてのインプレッション数の平均値になります。

点線が、Airbnbの市場における中央値となっています。

緑色の線が僕らの展開しているリスティングの成績です。

 

皆様が最初に目につくこととしては、

 

「おまえらの施設、成績悪すぎない?」

 

ってことだと思いますが、それは置いといて。(理由はわかってますので、大丈夫っす)

 

検索のインプレッション数は10月には約3,000件あったものが、4月は500くらいですかね。約1/6の数値です。しっかり右肩下がりです。新型コロナウィルスが流行しているこの状況下では当たり前です。

 

むしろ、民泊(旅行需要)としては動かしてはいけない時期です。

 

でも、それでも半年前の需要の1/6はある。この需要は何なのかが気になる所ですね。

 

これについては、今までAirbnbでは民泊業者にあまり見向きされていなかった、ビジネス需要じゃないかと僕は思っています。

(単価が一気に下がったことにより、ビジネス需要にとって検討の範囲に入ってきた)

 

僕らが管理している物件について、現在ではほぼ全ての物件においてマンスリーで借りていただき、入居頂いている状況です。

そのため、Airbnb等のサイトに置いて、他のリスティングが◯だらけの中、僕らのリスティングは-だらけになっています。

 

そういった意味で、民泊だけではなく、マンスリーとして売ることのできるバックグラウンドがあることは、非常に恵まれている環境だなと思っています。

そして、今、民泊業者が取れる顧客層はこの層しか無いんじゃないかとも思います。

(念の為、Airbnbでは、「医療従事者」への協力を募集しています。こちらに協力することも非常にいいことだと思います。)

 

僕らの民泊施設の中で、いわゆる貸切タイプのリスティングに「なごやど~尾張・四間道~」という物件があります。

 

こちらの物件については3月頭の段階で今予約が入っている分以外は旅行需要は取らない、という方針でリスティングを閉じました。

 

当社の各グループ会社でテレワークをしようとなった時に、自宅に固定回線でのネットを引いていない人がいるということで、この建物を作業場として開放することにしました。

(作業場所として快適にするために、作業机を追加したりはしました。)

 

 

自宅でのテレワークができる環境の人もいれば、そうでない人もいます。

業務的にどうしても事務所でないと難しい業務内容の人もいますし、僕らの仕事で言えば、現場で清掃やお部屋のチェックをしてくれている人もいます。

 

なるべくそういった人たちが、少しでも感染のリスクを下げられるように取り組んでいます。

 

 

 

 

思えば民泊やマンスリーマンションについてはある意味、テレワークをする場所として、機能的にはある程度備えている部屋が多いです。

 

僕らの施設のネットは全て固定回線(光回線)で引いていて、通信容量制限がほぼないので、業務的に困ることはありません。

ポケットWiFiで対応している所は、速度制限がかかったりすると、テレワークする場所としては結構厳しいかもしれません。

 

そして、民泊業者としては結構珍しいと思うのですが、僕らのベースが「マンスリーマンション」ということで、法人需要がとれているため、机や椅子等の「仕事をするための」機能も備えているところが多いです。

そういった意味では、旅行向けの民泊で考えたときには、逆に競争力は弱かったと思います。

(コロナ前の民泊市場においても、いわゆるインバウンド需要に全振りしてなかった。)

 

スタンスの違いではありますが、結果的に、今は他の民泊業者よりも困っていません。

 

 

僕らも、人に接触するのを80%減らすということを自分たちのレベルで、自分たちの範囲で、行っていきたいと思いますし、そういった部分においてお手伝いできればいいなと思います。

 

KURAMITSU KIYOSHI

この記事を書いた人

KURAMITSU KIYOSHI

代表取締役

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