7stories 5階 都市の中で眠り、起きる

2020.12.04

今居るこの部屋は外なのか内なのか。

 

 

 

部屋の長手側の壁面にずらっと続く、障子。

裏側はぼんやりとした明かりがついており、障子に連なる縁側に座っていると、「あれっ?今いるのは部屋の中?それとも部屋の外?」という不思議な感覚に陥る。

 

 

青森のねぶたみたいに超メジャーなまつりではありませんが、刈谷にある「万燈祭(まんどまつり)」がモチーフになっている部屋です。

 

 

この部屋をデザインしていただいたのは1-1 architectsのお二人。(神谷勇机さんと石川翔一さん)

 

刈谷を中心に活躍されている彼らの地元愛溢れるデザインです。

 

お二人は小学校からの幼馴染だそうですよ。

大人になって、幼馴染と一緒に仕事するってどんな感覚なんでしょうか。

僕にはそんな機会はこの先も来なさそうだなぁ。

 

 

彼らはスタジオアンビルトで募集したコンペを勝ち抜いた二組の内の一組です。

はじめに出していただいたコンペのプランですでに現在のプランにほぼ近い完成度でした。

 

 

この部屋でモチーフにされている「万燈祭(まんどまつり)」って行ったことありますか?

今年は残念ながら、新型コロナウイルス感染拡大防止の為中止ですが、結構すごいお祭りです。愛知県の無形民俗文化財にも指定されているお祭りですが、竹と和紙で組んだ5mにも及ぶ張り子人形を一人(!!)で担いで舞い踊るというお祭りです。

 

※万燈祭のPR動画↓

 

 

万燈の作り方を応用して、竹と色和紙で障子を作成し、部屋を彩ります。

 

作られた縁側はベンチの高さと机の高さの二段階。

座りながら目の前の障子から見える薄っすらとした光が心を落ち着かせます。

ベッドのボトムも、縁側と同じ形で作ります。

 

そして、天井は黒い透明の素材を張り、木の素材がうっすらと透けて見えるように作ることで、より「室内」という感覚を取っ払ってしまいます。

内と外との境界線が曖昧になる不思議な感覚。

 

 

夏に泊まるのにピッタリな部屋ですね!

 

 

 

 

 

いやー。本当にできるのが楽しみ。

 

 

 

 

 

※掲載されている画像は2020年9月現在の計画案となります。実際のお部屋のデザインとは変更になる可能性があります。

 

【他のデザイナーの紹介はこちら】

KURAMITSU KIYOSHI

この記事を書いた人

KURAMITSU KIYOSHI

代表取締役

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